クレームを増やす言葉 ―お客様を非難する言葉遣い
こんなメールが来ました。
先日、医療特約の件でご連絡頂きました。
1時以降とのことで何回か電話を入れさせて頂いておりますが、今だに通じていません。
大変恐れ入りますが、連絡頂けたらと思います。
「いまだに通じていません」は、
お客様にとって「カチンとくる」表現です。
なぜでしょうか。
インターネットで「未だに」と検索すると、
次のような例文が出てきます。
- いまだに返事がない
- そこはいまだに空地になっている
- 未だにExcelとWordが使えない
- 名称が未だに決まらないホームページ
- 未だにガラケー使ってる奴
いずれも、今の状態が「悪い」ということを意味している、
暗に非難している……と思いませんか。
このようなイメージが、「未だに」という言葉にはあります。
そこで、「未だに通じていません」と書かれると、
まるで非難されているように感じるのです。
相手の受けるイメージをも考慮して、言葉を選びたいものです。
ちなみに、「いまだに」を漢字で書くと、
未だに
が正しいようです。
「今だに」とも書くが、誤りとされることも多い。
『明鏡国語辞典 第二版』
とも書かれているので、ご注意を。